健康な赤ちゃんを産むために

厚労省の「神経管閉鎖障害のリスクを軽減するために、妊娠を計画している女性は食品に加えて、栄養補助食品(サプリメント)から毎日400mcgの葉酸を妊娠1か月以上前から妊娠3か月まで摂取すること」という2000年の発表は、日本中の女性を驚かせました。

「葉酸で先天性障害が防げる」とは!

厚労省 の「妊娠がわかるより前から葉酸のサプリを飲むことが望ましい」とは!

つまり、厚労省の発表では、妊娠したとわかる前から葉酸を飲みなさいということでした。さらに、実際は、妊娠3か月までではなく、おっぱいをあげている時期にも葉酸は有効です。

葉酸は、1941年にほうれん草の葉から発見されたビタミンB群の一つの水溶性ビタミンです。食品では、ほうれん草の他、レバー、うなぎ、わかめ、卵黄などに多く含まれています。

葉酸は、DNAの合成や細胞分裂に大きく関わっています。葉酸の欠乏は、貧血や免疫機能低下が起こり、心臓病、大腸がん、子宮頸がんの発生リスクが高くなります。

特に妊婦で葉酸が欠乏すると、先天性障害の神経管閉鎖障害、無脳症、早産になる可能性が高まります。さらに深刻な場合、胎児が死に至ることもあります。

欧米では、国として葉酸の摂取を推し進めています。アメリカでは、パン、シリアルなどに葉酸の添加が義務付けられているほか、妊婦は医師から葉酸の摂取を指導されます。

そういう欧米の状況を踏まえての厚労省の発表でしたが、日本での葉酸の認知度はまだまだ低い状態です。

受精した受精卵は、すぐに細胞分裂を始めます。妊娠のごく初期の段階から脳や神経系が作られていきます。

精子と卵子が受精した受精卵は、すぐに細胞分裂をはじめ、子宮に着床する時点では、すでに脳や中枢神経系が形作られます。受精後3週間で、胚の中に脳のもとである神経管ができます。9週目には脳が完成します。

7週目には、脊椎の神経細胞が完成、大脳では神経細胞が分化し始めます。この3~9週目が薬の服用による奇形が起こる危険性が一番高い時期なので、細心の注意を払いましょう。

多くの器官が作られ、完成する時期には、細胞分裂がとても活発です。このときに、妊婦さんは葉酸を毎日摂る必要があります。

妊娠がわかってからでは遅すぎる?

妊娠したことがわかるのは、妊娠検査薬で妊娠4~5週目、つわりは人によって差がありますがだいたい5週目ぐらいです。

しかし、葉酸の摂取を推奨されているのは、妊娠1か月目からですから、わかった時点で飲み始めるのでは遅いのです。

では、どうすればいいか?妊娠を計画されている方こそ、葉酸の摂取が必要だということです。葉酸の効果は以下の通りです。

1.先天性異常の予防

受精直後から活発に繰り返される細胞分裂の時期にこそ葉酸が必要です。葉酸の欠乏により、二分脊椎症などの脳や神経系の先天性異常のリスクが非常に高まります。

•二分脊椎症

本来なら脊椎内部にある脊髄が外に出ることによって引き起こされる神経障害のことで、発生部位から下の運動機能や知覚の麻痺、内臓の機能障害などが起こります。

•無脳症

無脳症では、脳の大部分が欠損しています。他の臓器に異常は見られませんが、脳内の生命維持に関わる部分の欠損のため、出生後も長く生存できません。75%が死産、生まれて誕生しても1週間以内にほとんど死亡します。なかには1年以上生きることもありますが、集中治療を受けなければなりません。

2.貧血の予防

葉酸は、血を作るうえで重要な働きを担っています。造血は、骨髄の中で細胞分裂を繰り返して行われます。細胞中の核酸を造るのに必要な葉酸が不足すると、分裂がうまくできません。

妊娠中の女性は、自分と胎児二人分の細胞分裂が必要になり、多くの葉酸が必要になります。そのため、貧血になる妊婦さんが多くいます。貧血が悪化すると、赤ちゃんへ十分な栄養が行きわたらなくなり未熟児や発育の遅れにつながります。葉酸の摂取がこれらのリスクを軽減してくれます。

3.高齢出産のリスク軽減

女性の社会進出に伴って、35歳以上の方の妊娠、出産が増える傾向にあります。ただ、最近の研究によると、卵子は加齢によって老化が進み、35歳以上になると妊娠しづらいということがわかっています。さらに、流産の確率とともに、ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率も上がります。

老化した卵子を若返らせることはできないまでも、葉酸は、受精卵の着床を助け、流産の防止に一役買います。葉酸を積極的に摂取して、妊娠しやすく、流産しにくい体を作りましょう。

天然葉酸と人工葉酸

葉酸の重要性はわかりました。では、どのように摂取すればいいのでしょうか?

葉酸は、ほうれん草の葉っぱから発見された栄養素ですが、ほうれん草だけで葉酸の必要量400mcg(=μg ミューグラム)を摂ることは至難の業です。

さらに、葉酸は加熱によって、半分以上が損なわれます。ほうれん草だけで葉酸の必要量を摂るとすると、毎日生のほうれん草を3束以上食べる必要があります。これは相当厳しいですよね。つわりの時など絶対無理だと言えるでしょう。

では、どうしましょう?葉酸サプリメントの力を借りましょう

葉酸には天然のものと人工のものがある!

1.天然葉酸

食品の中に含まれる葉酸のことで、ポリグルタミン酸型と呼ばれます。これが天然の葉酸です。食物では、ほうれん草、レバー、野菜に多く含まれていますが、熱に弱いため、加熱調理で半分以上を失くします。これだけで葉酸の必要量を摂ることには無理があります。

2. 人工葉酸

石油から人工的に作られているのが人工葉酸です。

吸収率は、天然葉酸よりはるかに高いのですが、そのため高濃度で吸収され、喘息、発がんリスクがあります。

あなたや赤ちゃんのことを考えると、もちろん食物から天然葉酸を摂ることが望ましいですが、なかなかそれもむずかしいです。

一方、人工葉酸にも一抹の不安が残るとお考えの方には、ぜひドクターチョイスがお届けする葉酸サプリをおすすめします。

厚労省もすすめる葉酸サプリの摂取ですが、ママだけでなく、赤ちゃんのためにもぜひ摂りたいですね。